「うちは相続税は関係ないよ」 という人も準備しておいた方が 良いこととは?

エンディング・スタイル
vol.413

【月曜日のテーマ】相続準備

“「うちは相続税は関係ないよ」
という人も準備しておいた方が
良いこととは?”

こんばんは!

台風3号が九州に接近中ですね。

被害が出ないことを祈ります。

相続の話題になると、

必ずといってよいほど、

「うちは相続税の心配をするほど

資産はないから」という意見が

聞かれます。

財産について詮索されたくない、

考えるのは面倒くさい、

あるいは

本当に自分には関係ない、と

思っているのかもしれません。

でも、資産の多寡にかかわらず、

将来起こり得る事態を想定して

元気なうちに準備しておいた方が

良いことがいくつかあります。

下記のような人は

一度検討してみてください。

1.相続人が2人以上いる

相続人が2人いれば、父子や

母子、きょうだいであっても、

遺産分割協議でもめる可能性

がないと断言できません。

公正証書遺言をお勧めします。

あわせてエンディングノート

などで分け方の理由などを

残しておくと理解を得やすい

かもしれません。

2.目安として70歳以上の人

病気や認知症などにより

意思表示ができなくなると、

預金の払出しや医療契約など

自分だけではできないことが

増えて、誰かのサポートが

必要になります。

また年齢とともに少しずつ

足腰や反射神経が衰え、

骨も弱くなっていきます。

ちょっとした段差で躓いたり

自宅の階段を踏み外して転倒、

大腿部を骨折などという事例

が後を絶ちません。

骨折が引き金となって

寝たきりになり、

今度はそれが引き金となって

認知症を発症することも

よくあります。

今日、いまこのときまで

元気でぴんぴんしていても、

明日起きるかもしれません。

そんな不測の事態に備えて、

誰に助けてもらいたいのか、

どんな介護を受けたいのか、

などの希望を叶えてくれる

後見人を決めておくと安心です。

さらに、

エンディングノートで明確に

意思表示しておくことを

お勧めします。

3.自宅不動産がある人

日本人の資産の多くが自宅

不動産に偏っている都合上、

相続財産が自宅だけという

ケースがとても多いです。

特に不動産は思い出があり

とても分けづらいのです。

また、

配偶者や子が住んでいる場合、

分割は容易ではありません。

皆が納得できるように、

末永く仲良く暮らせるように、

公正証書遺言などで分け方を

決めておきましょう。