“終末期患者の救急対応 望まない蘇生「中止を」”学会が提言

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vol.414

【火曜日のテーマ】

医療・介護

“終末期患者の救急対応

望まない蘇生「中止を」”

日経新聞48日社会面

ー以下、紙面引用ー

自宅などで最期を迎えよう

としている終末期の患者に

対する救急隊員の対応に

ついて、各地の消防本部や

救急隊員、医師らでつくる

「日本臨床救急学会」は

7日、提言を発表した。

心肺停止後の蘇生処置を

望まないと事前に書面で

残している場合、かかり

つけ医に是非を直接確認

した上で蘇生処置を中止

するよう求めた。

総務省消防庁の基準では、

生命に危険がある場合、

応急処置を行うよう定めている。

ただ最近は蘇生処置を

拒否する意思を事前に

表す人が増えている。

こうした場合への対応は

示されておらず、

現場では救急の原則か

患者の意思尊重かで

対応に苦慮している。

同学会は20154月に

検討委員会を立ち上げ

議論してきた。

提言によると、

患者が心肺蘇生を希望

していない場合、家族は

119番通報をしないの

が望ましい」としている。

しかし容体の急変に

慌てて救急車を呼んで

しまうことがある。

こうしたケースでは現場に

駆けつけた救急隊員は、

家族などから蘇生処置を

希望しないとの書面の

提示を受けたとしても、

心肺蘇生を始めるべきだ

とした。

その上で、

かかりつけ医と連絡をとり、

中止を指示されれば

患者本人の意思を尊重して

心肺蘇生を中止する。

かかりつけ医と連絡が

とれない時は、日常の

救急業務で相談している

医師を代役として指示を

求めるべきだとしている。

都内で記者会見した同学会

の坂本哲也代表理事は

「提言を参考に、地域の消防、

医師会などが集まって運用を

どうするか議論していただき

たい」と述べた。

ーここまで紙面引用ー

自宅で容体が急変したら、

大抵の場合は、

救急車を呼ぶと思います。

救急隊員は救命が職務

ですから、呼んでおいて

「救命しないでくれ」と

言われると困ってしまいます。

事前にかかりつけ医と

相談して書面にしておくか、

尊厳死宣言をしておくこと

をおすすめします。

尊厳死宣言については、

次の機会にお伝えしますね。