”終活の意識も変える『ゴミ屋敷奮闘記』”

エンディング・スタイル

vol.426

【日曜日】図書・

エンディングノート紹介

“ゴミ屋敷奮闘記”

著者 村田らむ氏

有峰書店新社

毎日暑いですよね?

いい加減にしろー!

って、思いますよね?

でも、これを読んだら、

驚きのあまり

イライラとかモヤモヤが

一瞬で吹き飛ぶことは

ほぼ間違いなしです。

本職のライターである

著者村田らむさんが、

雑誌の取材でゴミ屋敷の

清掃現場に立ち会ったの

をきっかけに、

くだんの清掃会社で

アルバイトしながら、

ゴミ屋敷の取材を続け、

現場の様子をまとめたのが

本書なのです。

TVで時々『汚部屋特集』

みたいな番組を放映して

いますが、この本に登場

するゴミ屋敷たちと比べたら、

正直、屁でもありません。

TVのは可愛すぎます。

これは目を疑います。

カラー印刷でなくて

本当に良かった!と、

心から感謝するでしょう。

漂ってくる臭いまで

想像してしまいそうになります。

ショックで軽いめまいを

体験できます。

ゴミ屋敷の主は、

いつ、

どんな理由、

どんなきっかけで、

自分の部屋を

こんな風にしてしまう

に至ったのだろう?

そして本書の効能は、

一時的な現象だけに

留まりません。

知らず知らず、

心にドカンと

楔を打つような

刺激を受けます。

おそらく、本書を

読み終える頃には、

使わないモノを捨て、

家中をピカピカに掃除

したくなるはずです。

そんな魔力を持つ

パワフルな一冊です。

え?

この本が、

相続や終活に一体

どんな関係があるのか

ですって?

ありますとも!

本書を手にして

素直に感じるのは、

こんな状態でも

人は生きるのか!

ということです。

人の心の状態は、

住まいに現れます。

家の外でいくら

カッコつけてもダメ

なんだな、と。

本能レベルで

どう生きるか?を

考えずにいられない

貴重な一冊です。

もったいぶって

あれこれ書きましたが、

興味本位で読むにも

お勧めの衝撃の一冊です。