”相続準備として『家族関係図』を作ってみよう”

エンディング・スタイルvol.420
【月曜日】相続準備
“相続準備として、
家族関係図を作ってみよう”
わたしは常々、
「相続は準備がほとんどすべて」
だと思っています。
相続準備とは具体的に何をすれば
よいのでしょうか?
高齢の親御さんがいる人は
考えることがたくさんあります。
遺言書や成年後見人を検討するとか、
介護施設や費用のことを考えてみる
必要があるかもしれません。
親が住んでいる実家をどうしよう?
と思っている人は空き家活用策を
考え始めることになるでしょうね。
親の資産がそこそこあって、
相続人数が少なく相続税が気になる人は、
相続人を増やすことを選択肢に入れようと
思うかもしれません。
あるいは財産を孫の教育費として信託するとか、
生前贈与してしまおうかとなる可能性もあります。
はたまた自分が一家の大黒柱で、
万一自分にもしものことがあったら
家族の生活が心配という人は、
個人年金を考えてみようかと思うかもしれません。
いつか自分が意思表示できなくなった場合に備えて、
大事なことをエンディング・ノートに書いておこうと
思い立つかもしれません。
シングルマザーなら、自分亡き後、
子どもが強く生きていけるよう手紙を書こう
と考えるかもしれません。
(ちなみに私は毎年お正月に、娘宛に
手紙を1通書くことにしています)
人それぞれではありますが、
すべての人に必要であり、役に立つ、
そして、
何をするにしてもスタート地点になるのが
『家族関係図』です。
まずは『家族関係図』を作ってみることを
お勧めします。
家族関係図は、相続の際、
遺産分割協議書に添付するものです。
いつかは作ることになるので、
健康などに心配がない人こそ、
今のうちに作っておくと楽ですし、
これから何を準備すればよいか、
指し示してくれるのでお勧めです。
それではまず、
家族構成を確認しましょう。
大きめの紙(カレンダーの裏紙などでOK)を用意し、
自分を起点として、両親、配偶者、子、きょうだい等
を書き込み、線でつなぎます。
きょうだいの配偶者や子も書き込みましょう。
できれば生年月日も書きましょう。
すでに亡くなっている人は二重線などで消します。
(できれば名前の近くに没年月日を書きましょう)
離婚歴のある人は前の配偶者との線に×で印をつけ、
前の配偶者との間に生まれた子があれば当然記入します。
再婚した配偶者の前の配偶者と連れ子も記入します。
これで、『家族関係図』が出来上がりました。
これをもとに、
推定相続人を確定させる準備とするのです。
相続が気になる方は、
ぜひ一度、お試しくださいね。