生活習慣改善で健康寿命を2年延ばす方法

エンディング・スタイル vol.435
【火曜日】医療と介護

“生活習慣改善で、健康寿命2年の違い”

成人病と呼ばれる一群の病気の名称を、『生
活習慣病』と命名したのは、去る7月18日、
享年105歳で亡くなった日野原重明医師です。

日野原医師が亡くなってひと月も経たない今、
このタイミングでこの研究発表がなされたと
いうのは、何か運命的なものを感じずにはい
られません。

いつも引用して恐縮ですが、7月24日(月)
の日経新聞社会面を引用させていただきます。

~以下引用~
健康的な生活習慣の人とそうではない人で、
自立した生活が送れる「健康寿命」に最大で
約2年の違いがあることが、厚生労働省の研
究班の調査で分かった。

65歳以上の人を9年間にわたり追跡調査。
健康的な生活をした場合は、要介護になった
り亡くなったりするリスクを半減できること
が明らかになった。

2006年12月、宮城県大崎市で65歳以
上の住民に生活習慣などに関するアンケート
を実施。

要介護認定の情報提供に同意するなど、条件
を満たした9746人について9年間にわた
り追跡調査した。

研究班は「健康的な生活習慣」の判断材料と
して①たばこを吸わないか禁煙して5年以上
②1日に平均30分以上歩く③平均睡眠時間
が6~8時間④野菜を多めに取る⑤果物を多
めに取る――の5項目を検討。

該当するのが0~1項目だった人は「身体機
能の低下なし」が62.5%だったのに対し、
5項目すべて該当する人は87.2%だった。

また、5項目該当する人は0~1項目の人と
比べて、死亡したり要介護認定になったりす
るリスクが半分程度ということがわかった。

健康寿命について解析したところ、0~1項
目の人との差は、▽2項目で11.5か月▽
3項目で17.4か月▽4項目で23.9か
月▽5項目で25.4か月――という結果が
得られた。

政府は2020年までの10年間で健康寿命
を1歳以上延ばす目標を掲げている。研究班
の代表を務める辻一郎・東北大教授(公衆衛
生学)は、「生活習慣を改善すると健康寿命
がどれだけ延びるか、客観的なデータを提示
することができた。

政策提言に加え、国民に生活習慣改善の必要
性を広く伝えていきたい」と話している。
~引用おわり~

イキイキと楽しく健康で最後まで生き切るた
めにも、生活習慣を見直してみませんか?